コントラバスの魅力って?低音の魅力。歴史を感じさせるフォルム、そしてなんと言っても、オーケストラ参加楽器、だと、思います。でも、私はその魅力を知ったのは、大学に入ってからかと、、、、オーケストラに参加するなら、指揮者、ジャズなら、ピアノ、トランペット、、今でもそう思います。正直。
中学生の私にとってコントラバスは大きくて身を守ってくれるもの、社会と繋がる手段の道具でしかないわけで、、、、、
高校に入り、社会との繋がりも、とりあえずはコントラバスなしで、できるようになりました。音楽を志すとしても、指揮者、作曲家あたり(ピアノは到底才能なくて)ならともかくコントラバスなんて特にどうでもよくて、、、、、、
ある日、TV番組で、コントラバス特集があるって言うので、冷やかし半分で、観ることにしました。
そこに現れたのは50絡みのクマみたいなおじさんが、颯爽とステージの真ん中で、楽しげに、何やら、得体の知れない曲を派手に弾いていました。
その光景は、衝撃的で、画面に釘付けでした。この人は何をやっているんだ?」みたいな?
普段、弾いてる同じ楽器と思えない、超人的な芸当で、、、、
夢かと思いました。
低音。それよりも甘いサウンドとなんとなくぎこちなさもすごく暖かい感じ。高貴な音楽には聞こえないところも逆に良くて、、、
番組は終わっても観たことが理解できず、これも半分疑って、まさか、、レコードなんて、売ってないよなあ?て思って広島市内の大きな(でも小さいよ)レコード店に行くと売ってて、(この画像)聞いてみると、やっぱりさっきの番組は嘘じゃな行って、、、
でも、どー考えても、あんなこと人間にできるわけがない!って思いました。何度も何度も聞いて、考える、どう考えて、できそうにない、、でも、このアルバム聴きながら、赤かかな音楽に身を委ねていました。大きさしか取り柄のないコントラバスだって思っていたから、こんなことができる人間がいるんた、ってことだけは、少し嬉しかったです。これがどんなに凄い事かを周りに伝える能力もなく、ひたすら、自分の世界の中の出来事で、ひたすら残像を思い出しながら、楽器を見比べて、考える日々が続きました。
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